福島県浪江町に防災用ドローン配備へ 2024年春に会沢高圧コンクリート

 

浪江町で披露された防災用エンジンを搭載したドローン

 

2022/03/02 09:16

 

 福島県浪江町に次世代研究開発型生産拠点「福島RDMセンター」を建設している大手総合コンクリートメーカー「会沢高圧コンクリート」(本社・北海道苫小牧市)は2024(令和6)年3月、町内に格納庫を整備し、防災用エンジンを搭載したドローンを配備する。ゲリラ豪雨や津波などが起きた際、ドローンで迅速に河川や海岸の状況を把握し、被害防止に役立てる。

 1日、浪江町役場駐車場でドローンが披露された。会沢高圧コンクリートと浪江町は、昨年4月に連携協定を結び、3年計画で豪雨・津波防災支援システム「ザ・ガーディアン(仮称)」の開発を進めている。

 システムの中核を担うのが、今回披露された防災用エンジンを搭載したドローン「AZ-500」。新開発の500CCエンジンを搭載し、航空時間五時間以上が可能で、雨や強風時にも飛行できるのが特長となっている。衛星データとドローン映像を元に河川氾濫の予兆を検知し、浸水被害の危険性のある箇所の情報を提供する。

 耐震性能があり、給油タンクを供えた格納庫を町内に整備し、2024年3月の実装を予定している。

 会沢祥弘社長は「浪江町でドローンと衛星データ、デジタルを組み合わせた、これからの時代の新しい防災システムを確立し、各地に広めていきたい」と語った。

 

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