なみえ星降る農園(福島県浪江)で伝統野菜の種まき 被災地の食産業を支援
なみえ星降る農園で、星形に並べたトレーに珍しい作物の種をまいた参加者
2022/03/14 18:15
なみえ星降る農園で、星形に並べたトレーに珍しい作物の種をまいた参加者
福島県浪江町北幾世橋のコミュニティ実験農場「なみえ星降る農園」で12日、浪江伝統野菜「親孝行豆」の種など約50種類の珍しい作物を植えた。
国内では珍しい作物や北限の作物、各地の伝統作物などを実験的に栽培し、気候や土壌に合い、名産品となる可能性のある作物を探していく。
この日は「星降る種まき」と題し、相馬市の漁業者、いわき市や福島市の農業者ら各地の生産者、地域住民、東北の食のファンら約100人が集まった。
参加者は、星形に並べたトレーにさまざまな種をまいた。ハウスで育て、芽が出たら定植する。
農園は昨年11月に開園した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災地で食産業を支援する「東の食の会」(東京都)がプロデュースしている。高橋大就専務理事は「多くの人に当事者として関わってもらい、浪江町からわくわくする取り組みを発信していく」と語った。