福島県相双地方に初の商用水素ステーション アポロガスグループが浪江の棚塩産業団地に新設 5月開所

 

移動式水素ステーションの設置を通して浪江町への復興貢献を誓う相良社長

 

2022/03/16 09:33

 

 

 アポロガスのグループ会社「ふくしまハイドロサプライ」(本社・福島県福島市)が福島県浪江町に計画していた移動式水素ステーションは「水素ステーション ナミエナジー」として、町内の棚塩産業団地に設置される。5月中旬の開所と営業開始を予定している。相双地方では初の商用水素ステーションとなる。15日、現地で地鎮祭が行われた。

 移動式水素ステーションは、トラックに設置している充填(じゅうてん)装置で、燃料電池車(FCV)に水素を供給する。

 ふくしまハイドロサプライは浪江町を事業拠点として、「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造される水素を活用する。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災地でFCVを普及拡大し、脱炭素化を促進していく。

 相良元章社長は「FH2Rでつくられる再生エネ由来の水素を使い、脱炭素化を進める。震災と原発事故の被災地の復興に貢献していきたい」と語った。同社は町水素エネルギー普及拡大事業補助金を活用している。

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 浪江町内では、ふくしまハイドロサプライによる移動式水素ステーションとは別に、クレーンリース業の「伊達重機」(本社・浪江町)が、自動車会社やインフラ事業者などでつくる「日本水素ステーションネットワーク合同会社」(本社・東京都)と共同で、町内川添に定置式の水素ステーションを整備する計画が進んでいる。

 

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