医療人材の育成目指し協定 福島県いわき市と市医師会、市病院協議会
左から斉藤、木村、内田、高萩の各氏
2022/04/20 09:35
医師不足が深刻化している福島県いわき市は19日、将来の医療人材の育成などを目指し、市医師会、市病院協議会の3者で医療の発展に関する協定を結んだ。
新型コロナウイルス対策や地域の健康増進といった7項目で連携する。市は医師との懇談や医療現場見学の機会を設けて将来的に医学を志す若者を増やしたい考えで、協定締結により医師不足解消の取り組みを円滑に進める。学校で開く出前講座への医療従事者派遣なども検討する。
市役所で協定締結式を行い、内田広之市長と木村守和市医師会長、高萩周作市病院協議会理事長が協定書を交わした。内田市長は「関係者で連携し、課題を乗り越えたい」と述べた。斉藤道也市医師会副会長が同席した。
厚生労働省によると、2018(平成30)年12月現在、市の人口10万人当たりの医師数は167・1人で、全国平均の246・7人を大幅に下回っている。