ヒラメの稚魚放流始まる 福島県いわきの勿来漁港沖合 8月9日までに100万尾
勿来漁港の沖合でヒラメの稚魚を放流する関係者
2022/07/12 18:51
福島県栽培漁業協会が生産した「常磐もの」の代表格ヒラメの稚魚放流が11日、福島県いわき市の勿来漁港沖合で始まった。8月9日まで福島県沖で100万尾を放流する。
ヒラメの稚魚放流は水産資源の管理や漁獲量の確保を目的に1996(平成8)年から始まった。東日本大震災の津波で大熊町の生育施設が全壊して規模を縮小したが、2019(令和元)年からは相馬市に再建された県水産資源研究所で100万尾を生産し、放流している。
この日は勿来漁港に集まった関係者が体長8~10センチの稚魚を漁船に積み込み、地元漁師が沖合に運んで6万尾を放流した。
ヒラメは2~3年で水揚げができる50センチ程度に成長するという。県栽培漁業協会の尾形康夫理事長は「ヒラメは『常磐もの』の代表格で、福島の漁業復興に欠かせない。海の資源を守りながら持続可能な漁業につなげたい」と話した。