特定復興再生拠点の治安守れ 福島県双葉町の駐在所で開所式 30日の避難指示解除で再開
双葉町の復興を治安面から支える誓いを新たにする梅宮主任
2022/08/30 03:00
東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域のうち、福島県双葉町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)にある双葉署双葉駐在所の開所式は29日、現地で行われ、関係者が治安面から地域の復興を支える誓いを新たにした。町内の復興拠点の避難指示が解除される30日から使用再開する。
県警や町などから約30人が出席した。県警本部の坂上良寛地域部長が「地元愛を高め、住民の安全安心につなげていく」と式辞を述べた。双葉署の黒沢毅署長があいさつし、伊沢史朗町長、伊藤哲雄町議会議長が祝辞を贈った。
黒沢署長、伊沢町長が双葉駐在所の看板を除幕した。駐在所に住み込みで勤務する梅宮広貴主任が謝辞を述べ、黒沢署長に開所を申告した。
双葉駐在所は震災によって建物の壁が剥がれるなどしたが、5月に修繕を終えた。30日から梅宮主任が常駐する。梅宮主任は報道陣の取材に、「ようやく駐在所に明かりがともる。双葉町の駐在さんとしてまちの治安を支え、復興の道も照らしていきたい」と決意した。