福島県相双地方在住者の広島、長崎被爆体験まとめた企画展始まる 12月11日まで福島県南相馬市博物館

 

核廃絶を訴える堀館長

 

2022/10/23 09:49

 

 太平洋戦争末期に広島、長崎で被爆した福島県相双地方在住者の体験をまとめた企画展は22日、福島県南相馬市博物館で始まった。12月11日まで。

 元高校教諭の山崎健一さん=福島市=が40年前に編さんした体験談集「私も証言する―ヒロシマ・ナガサキのこと―」に採録された20人の証言をパネル化した。ほとんどが軍に招集され広島や長崎に赴任した相双地方出身者。「太陽以上の明るい光を感じたと同時に、兵舎が一瞬で破壊された」「やけどやけが、体が溶けた人など、言葉では言い表せない状態だった」など生々しい記録やスケッチをまとめた。

 広島平和記念資料館所蔵の原爆被害を伝えるパネルや、画家の丸木位里さん・俊さん夫妻の絵画「原爆の図」のレプリカなども展示している。南相馬市博物館の堀耕平館長は「ロシアのウクライナ侵攻で、核兵器使用の危機が取りざたされている。相双地方に残る原爆の記憶を伝え継ぎ、改めて核廃絶を訴えたい」と話している。

 30日午後1時30分から広島平和記念資料館の派遣講師を迎えた平和学習講座を開く。

 体験談集は復刻され同館や市内原町区のおおうち書店で、1冊千円(税込み)で販売している。問い合わせは同館へ。

 

関連記事

ページ上部へ戻る