福島県浪江町にコワーキングスペース開所 交流人口拡大や移住促進図る

 

JR浪江駅東側に開所したナミエシンカ

 

2022/11/01 09:14

 

 福島県浪江町が町内のJR浪江駅東側の町営駐車場にコワーキングスペースを設置し、31日、開所式が行われた。世界的建築家の隈研吾さんがデザインしたアウトドアメーカー「スノーピーク」のトレーラーハウス4台を運び込んだ。起業家や事業者の支援、町民同士の交流などに活用し、交流人口の拡大や移住・定住の促進につなげる。

 名称は「ナミエシンカ」。起業家らが起業や事業化に向けて「進化」「深化」「真価」するとの願いを込めた。4台のうち、2台を仕事場として使う「ワークルーム」、1台は会議室、もう1台は管理棟で町民らの交流スペースとして利用できる。1台の延べ床面積は約11平方メートル。敷地内には交流の場として、県産木材のウッドデッキも置いた。

 運営は住友商事が担う。今後、町内での起業や事業を行うための支援プログラムの提供、町民の交流促進に向けたイベントの開催なども検討している。

 開所式では吉田栄光町長、平本佳司町議会議長があいさつした。住友商事デジタル事業本部の村木祐介第2チーム長が「町民をはじめ、ビジネスで訪れた人にも使ってほしい」と呼びかけた。隈さんが音声メッセージを寄せた。

 無料で自由に利用できる。現地で会員登録が必要。営業時間は平日午前10時30分から午後5時30分まで。問い合わせはメール(info@namieshinka.jp)へ。

 JR浪江駅周辺では隈さんの協力を得て再開発計画が進んでいる。

 

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