小高のコメを使ったそれぞれのおむすびを楽しむ参加者

2022/11/16 21:00

　コメの生産者の思いを聞きながら、品種の食べ比べやおむすびを作るワークショップ「生産者の話が聞ける小高の新米おむすび会」は１３日、福島県南相馬市小高区のアオスバシで開かれた。

　小高区の一般社団法人オムスビが、生産者の思いを知り、コメの味わいをより深く感じてほしいとの願いから企画した。小高区の紅梅夢ファーム職員の鈴木ふみかさんと、「旅するおむすび屋」として全国各地でおむすびを握り、食に関するイベントなどを行う菅本香菜さんをゲストに招いた。二人はコメ作りの流れや農業を通じた環境整備などの思いについて対話した。

　約２０人の参加者は、同ファームのコメや参加者で持ち寄ったおかずでおむすびを作り、味わった。

　同ファームでは東日本大震災と東京電力福島第１原発事故で途切れた古里の活気ある景色を農業を通じて取り戻したいと２０日までクラウドファンディング（ＣＦ）に取り組むなど、若い世代を中心にスマート農業を実施している。鈴木さんは「目の前で、つくったお米をおいしいと食べてくれるのは今後の糧になる」とイベントを振り返った。