「浪江水素ステーション」12日に開所 「商用定置式」 福島県浪江町

 

12日に開所する浪江水素ステーション

 

2022/12/11 10:10

 

 クレーンリース業の伊達重機(本社・福島県浪江町)が日本水素ステーションネットワーク合同会社(本社・東京都)と共同で浪江町川添に整備を進めている商用定置式の「浪江水素ステーション」は12日に開所する。商用定置式の水素ステーション設置は相双地方で初めて。「なみえ水素タウン構想」を掲げる浪江町を中心に、燃料電池車(FCV)の普及促進が期待される。

 伊達重機が所有する約1500平方㍍の土地に水素燃料の充填(じゅうてん)装置や事務所を設けた。1時間当たりFCV5台を満タンにできる水素供給能力がある。総事業費は約5億円。国や県、町の補助金を活用した。

 水素は県内の事業所から調達する。町内に立地する「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造されたグリーン水素も活用し、水素エネルギーの地産地消モデルの構築につなげる。

 営業時間は午前9時(12日は午前11時)から午後6時まで。日曜、祝日休み。問い合わせは伊達重機へ。

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 伊達重機は浪江水素ステーションの整備に先駆け、東京五輪で使用されたトヨタのFCV「MIRAI」を50台購入し、リース事業を展開している。ほぼ全てで契約を得ており、追加導入を検討している。

 

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