防災力向上へ取り組み考える 福島イノベ機構シンポジウム 福島県富岡町
基調講演する今村所長
2022/12/14 09:15
福島イノベーション・コースト構想推進機構は10日、福島県の富岡町文化交流センター「学びの森」でシンポジウムを開き、「防災・減災への新たなチャレンジ」をテーマに、防災力の向上につながる取り組みを考えた。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から11年がたった現在も自然災害が繰り返し発生している状況を踏まえ、初めて「防災」をテーマに掲げた。
東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長が基調講演した。今村所長は国内の防災産業を発展させ、国際社会に貢献することが求められると説いた。
南相馬市に研究拠点を置くテラ・ラボ(本社・愛知県)の松浦孝英社長ら5人が活動内容を紹介した。松浦社長は市内で行ったドローンを活用した災害情報収集の実証実験について説明した。磐城高の生徒2人は南海トラフ巨大地震による被害への対策や、外国人に対する災害支援について学習した内容を報告した。
「イノベ構想から日本の防災にイノベーションを起こす!」と題して、講演者らによるトークセッションも開かれた。