ネット広告人材の育成支援 福島県南相馬市 移住促進へ2社と協定

 

協定を結んだ(右から)金原社長、和田社長(画像内)、門馬市長

 

2022/12/22 09:10

 

デジタル広告制作の指導が行われているSACの実証拠点

 

 福島県南相馬市はインターネットの広告制作に携わる人材育成を後押しし、新たな移住促進を目指す。21日に札幌市のデジタル広告制作会社Septeni Ad Creative(セプテーニ・アド・クリエーティブ=SAC)、市内で起業や移住をサポートする小高ワーカーズベースの2社と連携協定を締結した。

 SACはインターネットを中心としたデジタル広告を手がけ、200人を超えるクリエーターを擁する。地方目線を生かせるクリエーター育成を目指している。

 移住・定住に力を入れている南相馬市は、自宅でも仕事ができ、時間に縛られないデジタル広告分野を新たな働く場として着目。今年10月、市内小高区の小高交流センター内にSACの実証拠点を設けた。

 実証拠点では同社の社員4人が常駐し、業務の傍ら地元の女性3人の育成に当たっている。同社は小高区内の空き家を再生し、グループ会社で活躍するクリエーターの滞在拠点づくりも目指す。

 協定ではさまざまな生活スタイルに適応する柔軟な働き方や人材育成に向け、求人や情報提供などの連携を強化する。デジタル広告クリエーターの育成、集積を通じた地域活性化も図る。小高ワーカーズベースは移住生活のサポートなどに当たる。

 締結式は小高交流センターで行われた。門馬和夫市長、SACの金原高明社長とリモート出席の小高ワーカーズベースの和田智行社長が協定書に調印を交わした。

 

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