今年の漢字に「開」 内堀雅雄福島県知事 双葉町の一部避難指示解除「希望の扉が開いた」
今年の福島県を表す漢字に「開」を挙げる内堀知事
2022/12/27 09:25
内堀雅雄福島県知事は26日、年内最後の定例記者会見に臨み、今年1年間の福島県を表す漢字に「開」を挙げた。東京電力福島第1原発事故に伴い、唯一全町避難が続いていた双葉町の一部避難指示解除を例に挙げ、「希望の扉が開いた」と挑戦の成果が形になって表れたと振り返った。
内堀知事は11年ぶりのJR只見線の全線再開通、英米などの県産食品の輸入規制解除で復興が前に進んだとした。大相撲の若隆景関の初優勝や聖光学院の甲子園初の4強、いわきFCのサッカーJ3優勝とJ2昇格など県勢のスポーツ界での飛躍に「積み上げた努力によって、さまざまな壁を乗り越えて新たな扉が開かれた」とたたえた。
一方、東日本大震災と原発事故からの復興をはじめ、3月の本県沖を震源とした地震、8月の会津地方を中心した大雨などの自然災害、長引くコロナ禍、原油価格・物価高騰など山積する課題に対し、さまざまな施策を展開してきたと説明。「新たな県総合計画に基づき、来年も福島の未来を切り開く挑戦を続けていく」と語った。