小名浜でのり面崩れる モルタル剥がれ、土砂が崩落 福島県いわき市
斜面が崩落し、道路に土砂が流れ出た現場=日午後9時30分ごろ、いわき市小名浜
2023/01/04 21:08
道路に崩落したがれきを崩落側に一時的に寄せ、車両の通行確保を行う関係者=4日午前10時35分ごろ、いわき市小名浜
3日午後7時30分ごろ、福島県いわき市小名浜岡小名字権現山の住宅地で、住民から「崖が崩れて道路をふさいでいる」と119番通報があった。
市によると、道路脇の崖地ののり面に吹き付けられていたモルタルの一部が剥がれ、土砂が高さ約10㍍、幅約10㍍にわたり私道に崩落した。発生直後から、現場周辺の1世帯が市内に自主的に避難している。
市、いわき東署、小名浜消防署などによると、人や建物などへの被害は確認されていない。住宅5軒が一時、孤立状態になったが、4日午前に市の依頼を受けた業者が重機で土砂などを除去し、車両の通行を確保した。ただ、再び崩落する危険性はあるという。市は原因などを調査するとともに、土地所有者と今後の対応を協議する。
現場付近に家族と住んでいる女性は「また崩れるかもしれないので心配だ」と語った。
現場付近は小名浜東小や小名浜二中があり、通学路になっている市道もある。