Jヴィレッジ25周年で感謝のつどい 地域振興や若者育成に決意 宮本氏が講演

 

福島の復興に貢献する思いを語る宮本氏(左)と大倉氏

 

2023/01/26 10:15

 

 Jヴィレッジ(福島県楢葉・広野町)が開業から25周年を迎え25日、感謝のつどいが開かれた。関係者は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興のシンボルでもあるJヴィレッジを中心に、地域振興や未来に向けての若者育成を図っていく決意を新たにした。

 自治体、関係企業などから約100人が出席した。元日本代表DFで、2月から日本サッカー協会(JFA)の専務理事となるJヴィレッジ取締役の宮本恒靖氏が「Jヴィレッジから考える 日本サッカーの過去・現在・未来」と題して講演した。

 宮本氏は日本サッカーの歴史、JリーグやJヴィレッジの歩みを自身の経験とともに振り返った。JFAが復興支援で進めている「DREAM福島アクションプラン」を挙げ、「Jヴィレッジは今後も福島のシンボルであり続ける」と強調し、福島に関わり続けることを約束した。

 宮本氏は、いわきFCを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長と対談した。2024(令和6)年度から全国高校総体(インターハイ)の男子サッカーがJヴィレッジを中心に浜通りで固定開催されることを踏まえ、「未来のサッカー界を引っ張っていく子どもたちの目指す場所に場所にしていく」と語った。

 大倉氏は福島県の復興とともに成長してきたいわきFCの活動を紹介し、「浜の光になれるよう挑戦していく」とJ2での飛躍を誓った。

 福島民報社から芳見弘一社長が出席した。

   ◇  ◇

 Jヴィレッジは1997(平成9)年、国内初のサッカーナショナルトレーニングセンターとして開設した。震災で休業し、原発事故の対応拠点となった。2019年に全面再開し、2021(令和3)年3月、東京五輪聖火リレーの出発地点となった。

 

関連記事

ページ上部へ戻る