「世界一の桜並木」目指し植樹 「ふくしま浜街道・桜プロジェクト」10周年記念事業

 

10年間の感謝と未来への希望を託して植樹する西本さん(右)ら

 

2023/01/29 17:45

 

 福島県浜通りの国道6号沿いに桜の木を植える「ふくしま浜街道・桜プロジェクト」10周年記念事業は最終日の29日、広野町さくら公園とJヴィレッジ(楢葉・広野町)入り口で記念植樹が行われた。参加者は桜の木に、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興と未来への希望を託した。今後も世界一の桜並木を目指して活動を展開していく。

 地元の中高生、大学生や企業、自治体などから約200人が参加した。広野町さくら公園で開会式を行った。実行委員長でNPO法人ハッピーロードネット理事長の西本由美子さんが「桜が震災と原発事故の語り部になってくれる。未来を願い植樹してほしい」とあいさつした。

 参加者はソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラ、カワズザクラの4種類の苗木を、さくら公園に50本、Jヴィレッジ入り口付近に20本植えた。広野町が一望できる、さくら公園では、中高生と一般が協力し、大きく成長することを願って植樹作業に励んだ。

 プロジェクトは2013(平成25)年1月に始まった。ハッピーロードネットが開催したサミットで、古里の復興を願う高校生が「浜通りの桜を通じて笑顔を届けたい」と発言したのがきっかけ。浜通りの中高校生をはじめ、企業、団体、自治体の関係者らによって約1万4千本が植えられている。

 

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