福島県南相馬市産の配膳ロボが稼働 市内のとんかつ店で人手不足解消

 

末広亭で稼働が始まったバディー

 

2023/02/01 21:15

 

 ロボットの開発・製造を手掛ける「ソーシャル・ロボティクス」(本社・東京)が福島県南相馬市の南相馬工場で製造した配膳・下膳ロボット「BUDDY(バディー)」が1日、市内の飲食店「こだわりとんかつ末広亭」で稼働を始めた。

 同店は東日本大震災後から人手不足を課題として抱えており、近年の新型コロナウイルス感染拡大でさらに厳しい状況になったという。店員の数が限られる中で、ご飯やキャベツがおかわり自由という店の特徴を保てるようにしようと導入した。

 バディーは、市内小高区の菊池製作所の工場内にあるソーシャル・ロボティクスの工場で製造され、昨年6月に販売を開始した。浜通り地域での導入は今回が初という。「市産ロボット」として、導入支援に向けた県や市の補助金の対象に認定されている。ソーシャル・ロボティクスの浅野滋社長(34)は「南相馬で作られたロボットが実際に動いているところを見てほしい。今後も導入先を増やしていきたい」と話している。

 

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