双葉町診療所が開所 12年ぶり町内に医療機関 2日から診療

 

テープカットして診療所の開所を祝う関係者

 

2023/02/02 09:10

 

 福島県双葉町がJR双葉駅西側に整備を進めてきた双葉町診療所は1日に開所した。2日から診療を始め、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から約12年ぶりに町内の医療機関が再開される。医師2人が週3日診察し、帰還した住民らの1次医療を担う。

 1日、現地で開所式が行われた。伊沢史朗町長が「震災前は医療環境に恵まれた町だったが、原発事故で失われた。住民の安心のよりどころとなる診療所を目指す」とあいさつした。伊藤哲雄町議会議長らが祝辞を述べた。関係者がテープカットし、開所を祝った。

 診療所は町営住宅「駅西住宅」に隣接する。診療科目は内科で、診療日は火、木、金曜日。医師は火、木曜日がふたばクリニック元院長の白土正人氏、金曜日は双葉厚生病院元副院長の草野良郎氏が担当する。看護師は鹿島厚生病院(南相馬市)から派遣される。町は今後、診察日を増やすなど医療体制の充実を図る考えだ。

 診療時間は午前9時から正午、午後1時から午後4時30分。

 

 

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