醤油日本一の2銘柄がミニボトルに 福島県相馬市の山形屋商店と二本松市の県醤油醸造協同組合

 

11日に発売されるヤマブンうすくちしょうゆ(右)と香味しょうゆ

 

2023/03/09 18:53

 

 2022(令和4)年度の全国醤油(しょうゆ)品評会で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた福島県の2銘柄が100ミリリットル入りのミニボトルとなり、東日本大震災から丸12年を迎える11日に発売される。

 商品は、山形屋商店(相馬市)の「ヤマブンうすくち醤油」と、県醤油醸造協同組合(二本松市)の「香味しょうゆ」。いずれも全国に誇る高い醸造技術と商品造りへの情熱で最高賞に輝いた、薄口と濃口の2銘柄だ。

 まろやかな甘味とうま味の薄口は白身魚の味を引き立て、香ばしい風味の濃口は赤身の魚などに合う。ミニボトル化を企画した山形屋商店の渡辺和夫代表社員(53)は「土産品や味比べのお試しなどに使いやすいサイズ。多くの消費者に手に取ってもらい、県産醤油の高い品質を感じてほしい」と話す。

 東京電力福島第1原発事故による風評で県産醤油の出荷量は震災前に比べ半減し、震災から12年を経た今も落ち込みが続く。渡辺さんは「全国一の評価を受けた福島の醤油を通じて発酵ツーリズムでの観光誘客や、魚食による漁業復興を支援したい」と意気込む。

 ミニボトルは1本350円(税込み)。浜の駅松川浦、道の駅そうま(相馬市)、セデッテかしま(南相馬市)、道の駅なみえ(浪江町)などで販売する。

 

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