「ウニの貝焼き」出荷始まる 福島県いわき市の特産品、文化庁「100年フード」 ウニ、アワビ漁が解禁

 

「ウニの貝焼き」を丁寧に箱詰めする関係者

 

2023/05/01 18:10

 

 福島県のいわき市漁協は1日、同市小名浜の加工畜養施設で今季初となる「ウニの貝焼き」の加工作業を行った。

 初日に加工したのは、市内の下神白採鮑組合の漁師が同日朝に水揚げしたキタムラサキウニ約40キロ。組合員の家族が身をホッキ貝の貝殻に盛り付けし、蒸し焼きにして仕上げた。

 1個100グラムほどの貝焼き約90個は市内の沼之内魚市場で1個当たり1000円~7800円で取引された。ここ数年で最も高値だったという。今年度のウニ、アワビ漁は1日に解禁された。同漁協はウニ漁を8月初旬まで、今後始まるアワビ漁は9月末まで行う予定。同漁協指導係の櫛田大和さん(28)は「貝焼きを見つけた際には、ぜひ味わってほしい」と話した。

 いわき市の特産品の「ウニの貝焼き」は今年3月、文化庁から地域に根付く食文化をPRする「100年フード」に認定された。

 

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