産学連携でキャリア教育 学校法人昌平黌と福島県中小企業家同友会いわき支部が協定
協定書を交わした緑川理事長(左)と高崎支部長
2023/05/23 18:10
中小企業が人材確保に苦慮する中、福島県いわき市の東日本国際大などを運営する学校法人昌平黌と、県中小企業家同友会いわき支部は学生の地元定着に向け、産学連携でキャリア教育に取り組む。23日、両者が包括連携協定を結んだ。
支部と学校側はこれまで、学生向けの地元企業説明会を通し交流があった。就職に結びついた実績もあり、連携をさらに深めるために協定を締結した。
協定では①復興、地方創生②学生の就職やキャリア形成③地域課題の共同調査やカリキュラム④人材交流とインターンシップ―などの項目で連携する。現在330ある支部の会員企業の関係者を講師に招いたり、インターンシップの受け入れ先になってもらったりして、人材育成や地元中小企業の安定的な従業員の受け入れにつなげたい考えだ。
締結式は東日本国際大で行い、学校法人昌平黌の緑川浩司理事長と県中小企業家同友会いわき支部の高崎文孝支部長が協定書を交わした。緑川理事長は「人材が大都市圏に流出する中、地域に人材を送り出すのが地方大学の使命」、高崎支部長は「協定を企業と学生をつなぐ原動力にしたい」と述べた。