新校舎整備へ 学校再開に向け検討委 年度内にも構想 福島県双葉町

 

2023/05/30 09:59

 

 福島県双葉町は町内での学校再開に向け、新校舎を整備する方針を固めた。学識経験者や学校関係者らでつくる町学校設置検討委員会が来年1月をめどに、校舎の場所や再開時期などを盛り込んだ基本構想案を取りまとめる。

 29日、町役場新庁舎で検討委の初会合が開かれ、町教委が示した。検討委は今後、小中一貫とするかどうかなどの具体的な教育形態、教育理念、運動場や体育館などの施設などを議論する。基本構想案を正式決定する町総合教育会議は年度内にも開催される見通し。

 検討委は有識者ら7人で構成する。委員長に東京大大学院教育学研究科の大塚類准教授を選んだ。伊沢史朗町長、舘下明夫町教育長があいさつした。

 町内のふたば幼稚園と双葉南・北小、双葉中は東京電力福島第1原発事故に伴い、2014(平成26)年からいわき市に仮校舎を置き、現在は計40人が通う。町教委は保護者を対象に意向調査を実施し、町内での学校再開後も通学を続けるかどうかなどを尋ねる。

 

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