農業再生願う希望の純白 コチョウラン年5万株生産 福島県葛尾村のかつらお胡蝶蘭合同会社
葛尾村のハウス内に咲き誇るコチョウラン。ホープホワイトと名付けられ、人気を集めている
2023/06/07 09:24
福島県葛尾村のかつらお胡蝶蘭合同会社のハウスには真っ白な大輪のコチョウランが咲き誇る。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、農業再生を目指して2018(平成30)年から栽培が始まった。主力品種は「hope white(ホープホワイト)」と名付けられ、県内外から人気を集めている。
約1980平方メートルのハウス内で年間約5万株を生産している。日照や温度管理にこだわり、花持ちの良さが特長。主に贈答用として好評だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、出荷量が通常の10分の1ほどに落ち込んでいた時期もあったが、感染症法上の位置付けが5類に引き下げられ、注文が増えている。
栽培を手がける丸山剛史さん(38)は「葛尾をコチョウランの一大拠点にしたい」と未来を見据える。