道の駅よつくら港に設けられた「フラシティアウトドア」の専用ブース

 

2023/06/21 21:00

 

体験プログラムを紹介するパンフレット

 

　福島県いわき市は海や山など豊かな自然の中で野外活動が体験できる観光プログラムづくりに力を入れている。「フラシティアウトドア」と銘打ち、海岸でのフラダンス体験などを用意する。新型コロナウイルスの「５類」移行後、初めての夏が迫る中、関係者は「誘客の起爆剤にしたい」と意気込む。

　民間事業者とともに２０２１（令和３）年から、海、山、観光、宿泊の４分野で体験プログラムの掘り起こしを進めてきた。カード型のパンフレットにまとめ、昨年夏から道の駅よつくら港など市内６カ所に置き、インターネットでも発信している。

　目玉は、フラガールが薄磯海岸でフラダンスを指導する「ビーチフラ」。フラガール生誕の地にちなみ、新たなプログラムとして企画した。衣装を身に着けて踊る姿を写真や動画に残せると参加者から好評だという。このほか、サーフィンやＳＵＰ（スタンドアップパドルボード）なども準備した。

　新たなプログラムとして、市内の小玉ダムでのカヤックとボートクルーズの体験も検討中だ。７月９日と８月２、３の両日、体験会を催す。先着順。料金や予約は運営するストームフィールドガイド（茨城県）のホームページで確認できる。

　市が事業を委託するトコナツ歩兵団の渡部祐介さん（神奈川県）は「特定の大型観光施設を訪れて帰る観光客が多かったが、市内に足を延ばすきっかけになる」と話している。市創生推進課の大内康誉さんは「初心者が手軽に楽しめるプランを紹介している」とＰＲしている。