「福島RDMセンター」30日グランドオープン 会沢高圧コンクリート、福島県浪江町に 国内外に技術を発信 

 

30日にグランドオープンする福島RDMセンター

 

2023/06/22 09:23

 

 大手総合コンクリートメーカー「会沢高圧コンクリート」(本社・北海道苫小牧市)が福島県浪江町請戸地区の南産業団地に整備を進めている研究開発型生産拠点「福島RDMセンター」は30日にグランドオープンする。同社独自のコンクリートを活用した研究、開発、生産を進め、浪江発の技術を国内外に発信する。

 敷地計約4万6800平方メートルに研究開発棟や生産棟、エンジンドローン耐久試験棟、屋外型の実証フィールドと製品ヤードを備える。脱炭素化に向け、同社独自の自己治癒コンクリートを駆使した浮体式洋上風力用フローターの開発や、コンクリート3Dプリンターの実用化、高級魚の循環式陸上養殖モデルの実現など、6分野を核に研究を進める計画だ。

 総工費は約30億円。このうち、約20億円は国の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金を活用する。

 従業員は40人ほどでスタートし、今後も地元を含めた雇用を予定している。住宅産業に関する覚書を交わしているサウジアラビアから、大学生約100人を技術研修生として受け入れ、最先端技術を駆使した建築に関する工法を指導する。

 会沢祥弘社長は「多くのアイデアを生み出し、さまざまな方々と技術や考え方を結ぶ場所にしていきたい」と意気込みを語った。

   ◇     ◇

 会沢高圧コンクリートは30日、福島RDMセンターで記念イベントを催す。風力などエネルギー関連の専門家らを交えたトークセッションや、シンポジウムを実施する。飲食ブースも設け、地元の特産品を販売する他、なみえ焼そばを無料で振る舞う。

 時間は午前9時から午後5時まで。入場無料だが、来場には事前登録が必要。申し込みや、イベントの詳細は同社の公式ホームページへ。

 

関連記事

ページ上部へ戻る