大学生ら災害ボランティアが復旧作業 豪雨被害で床上浸水 福島県いわき市内郷地区
床下の土砂を取り除く福島大の学生=13日午後1時ごろ、いわき市
2023/09/14 09:27
福島県いわき市で床上浸水の被害が集中した内郷地区に13日、大学生の災害ボランティアらが次々と入った。気温が30度を超える中、災害廃棄物の搬出などの復旧作業に汗を流した。
福島大の学生団体「災害ボランティアセンター」の15人は住宅で土砂の撤去などに当たった。人間発達文化学類2年の藤島大右(だいすけ)さん(19)は「住民の助けになりたい」と汗を拭った。支援を受けた渡辺孝さん(81)は「力仕事が続き、体力を消耗している。本当に助かる」と感謝した。学生は16日も活動する予定。
東日本国際大の柔道部と硬式野球部の学生約70人も活動した。健康福祉学部4年の柔道部員小松伊吹さん(21)=相馬市出身=は「4年前の大雨で相馬市の実家が被災した際、ボランティアに助けられた。恩返ししたい」と語った。14日以降も続ける。
市災害ボランティアセンターによると、ボランティアは不足しており、13日午後3時現在、被災者からの依頼に対し232件が未対応という。