水素社会実装へ本格始動 浪江町と米国ランカスター市、ハワイ郡 12、13日にリーフふくしまに共同出展

 

歓迎の言葉を述べる吉田町長

 

2023/10/12 10:05

 

 水素エネルギー分野で共通の取り組みを展開する浪江町と米国のカリフォルニア州ランカスター市、ハワイ州ハワイ郡の3地域の活動が11日、本格始動した。ランカスター市、ハワイ郡の関係者が来町して福島いこいの村なみえで会合を開き、一層の連携強化を確認した。12、13の両日に郡山市で催されるふくしま再生可能エネルギー産業フェア(リーフふくしま)に共同出展し、各地域の水素に関する取り組みを発信する。

 3地域は水素エネルギーの社会実装を目指している。5月に米国で連携組織「パシフィック・ハイドロジェン・アライアンス(通称・PHA=太平洋水素共同体)」の設立を表明。情報交流や、水素利活用の重要性を若年層に伝える教育活動の推進などで合意した。

 会合にはランカスター市、ハワイ郡の水素事業の担当者計4人を含む関係者約20人が臨んだ。冒頭を除き非公開で行われた。吉田栄光町長が歓迎し、「気候変動への対策や脱炭素、水素エネルギーの普及拡大を強力に推し進める必要がある」とPHA立ち上げの意義を強調。町内でさまざまな事業者が水素事業を展開していると紹介し、「イノベーションをつなぎ合わせ、取り組みの輪を広げていくことが最も大切。互いを理解し、交流や連携を深めていこう」と呼びかけた。

 水素を活用した事業を行う5事業者がそれぞれの取り組み内容を説明した。出席者が水素社会の実現に向けて意見交換した。町内の水素関連施設も視察した。

 リーフふくしまでは、共同ブースを設け、パネルや映像を通して3地域の水素事業を伝える。

 

関連記事

ページ上部へ戻る