福島県双葉町の復興の歩みや未来像を映像で発信へ 全国のクリエイターが現地を訪ね意見交換
双葉町を題材にした映像の作成に向けてアイデアを練るクリエイター
2023/10/19 19:54
全国のクリエイター約20人が、福島県双葉町を題材にした映像の作成に乗り出した。東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が解除され、復興に向けて歩む町の現状や地域の未来像を発信する。19、20の両日、町内を訪れ、アイデアを練っている。
経済産業省の地域経済政策推進事業の一環として、映像制作を請け負う会社「チョコレイト」(東京都)が主催した。ホテルプロデューサーの龍崎翔子さん、小説家のカツセマサヒコさんらが参加している。
それぞれのアイデアを集約し、45秒~1分程度の映像を作る。完成した作品は会員制交流サイト(SNS)などでの公開を予定している。19日は町産業交流センター内に入る「フタバポイント」で参加者が意見を交わした。「にぎわいがある町の未来を表現したい」「双葉には無限の可能性がある場所だと伝えたい」などの声が上がった。
町内の双葉南小、東日本大震災・原子力災害伝承館なども見学し、イメージを膨らませた。20日もフタバポイントで構想を考える。チョコレイトは今後、多彩なクリエイターを町内に集め、同様の取り組みを続けていく方針だ。