きめ細やかな霜降り肉求め行列 飯舘牛復活に向け販売会 福島県

 

飯舘村産の黒毛和牛を求め列を作る来場者

 

2023/10/19 20:07

 

 東京電力福島第1原発事故の影響でブランドが途絶えた飯舘牛の復活に向けた福島県の飯舘村産黒毛和牛の販売会は19日、村内の「いいたて村の道の駅までい館」で開かれた。A5ランクの逸品を求めて、購入者が販売開始前から列を作った。

 昨年5月に続き2回目の開催。村内大倉の畜産農家佐藤一郎さんが丹精込めて育てた牛のサーロインやリブロース、カルビ、肩ロースなど計約200パックを用意した。ステーキ肉などを購入した福島市のサービス業川島大輔さん(40)は「きめの細かい霜降り肉で、とてもおいしそう。ブランド再興を応援したい」と話した。

 飯舘牛は1985(昭和60)年ごろにブランド化され、全国的に高い評価を得ていた。原発事故でブランドが途絶えたが、村や生産者が肥育頭数の増加などを進め基幹産業の復活を目指している。

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