農業人材育成で連携 福島県南相馬市がマイファーム(京都市)と協定

 

連携協定を結んだ門馬市長と西辻社長(右)

 

2023/11/14 09:23

 

 福島県南相馬市は13日、社会人向けの農業教育事業などを手がけるマイファーム(京都市)と農業人材育成連携協定を締結した。同社は、来年4月から市が開設する予定の農業研修機関のカリキュラム作成など事前準備に携わっている。協定によって連携を強め、人材の育成や確保に向けた取り組みを推進する。

 同社は体験農園の運営を手がけている他、兵庫県丹波市で農業経営や有機農業の技術を指導する農業学校の指定管理者を務めるなど人と農業をつなぐ事業を展開している。市によると、東日本大震災発生前に比べ市内の基幹的農業従事者は約73%減った。現在の農業従事者のうち84%が60歳以上で、新たな農業人材の確保が課題となっていた。協定では課題を共有し、地域の農業者との連携強化や農業の楽しさを広げる事業などにも取り組むとした。

 南相馬市役所で締結式を行い、門馬和夫市長と西辻一真社長が協定書に署名した。門馬市長は「市の基幹産業である農業の新たな一歩。知恵をお借りしたい」と話し、西辻社長は「気候や土地など環境が整っている中で、いかに人へアプローチするかが重要。新たな血を注ぎたい」と語った。

 

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