埋め立て規制条例制定へ 福島県相馬市

 

2024/01/18 09:12

 

 福島県相馬市は、土地の埋め立てや盛り土などを規制する条例を制定する。22日に開かれる市議会臨時会に条例案を提出し、2月1日の施行を目指す。

 条例案は千平方メートル以上の土地で埋め立てや盛り土工事などを行う場合、事業者は周辺住民らの同意を得た上で、相馬市長の許可を得る必要がある。動植物の生育環境や住民の安全、地下水の質などを損なう場合、事業を許可しない。

 罰則規定はないが、条例に違反すると行政処分の対象になるという。

 県外の事業者が神奈川県の道路工事で生じる土などを松川浦環境公園に隣接している私有地の湿地約2ヘクタールに埋め立てる計画を進めている。条例が施行されれば、県外の事業者は住民の同意や市長の許可を得なければならない。

 事業者の担当者は「地域のためになる土地の利用などについて、住民らと協議していきたい。市民や行政の反対を押し切って埋め立てをしていく考えはない」としている。

 

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