廃炉の学習に役立てて 福島・広野のNPO 高校生の研修成果冊子に

 

完成した冊子を紹介する(左から)斎藤さん、吉田さん、佐川さん、渡辺さん

 

2022/02/13 12:34

 

 福島県広野町のNPO法人ハッピーロードネットは、東京電力福島第一原発の廃炉に関する高校生の研修成果をまとめた冊子「Shiru Manabu(シル・マナブ)」の2021(令和3)年度版を制作した。県内外の高校に配布し、授業などで活用してもらう。

 冊子はカラー版、全34ページで、約1万9000部作成した。東京電力福島第一原発の見学などを通して学んだことを写真やイラストを使い紹介している。

 同法人が2017(平成29)年度から5年間取り組んできた高校生研修事業「ふくしま浜通り HIGH SCHOOL ACADEMY」の歴代参加者による座談会の内容も紹介している。

 研修に参加した広野町のふたば未来学園高の渡辺空さん(3年)、佐川生華さん(2年)、吉田百華さん(同)、斎藤康洋さん(同)は「廃炉に関する正しい知識や情報を得るきっかけになってほしい」と話し、副読本としての活用を呼び掛けた。

 西本由美子理事長は「生徒の視点で構成しているので、同世代の廃炉に関する学習に役立つ。活動の成果を多くの人に読んでほしい」と語った。冊子は英語版もある。同法人は希望者に冊子を配布している。問い合わせは同法人へ。

 

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