福島県いわき市、2021年の「製造品出荷額等」9350億円 2年ぶり増、東北2位
2024/01/25 09:47
福島県いわき市の2021(令和3)年の「製造品出荷額等」は約9350億円で、2年ぶりに増加した。東北地方の市町村別では約1兆128億円の仙台市に次いで第2位で、2年連続の東北一は逃した。経済産業省と総務省による経済構造実態調査の製造業事業所調査で明らかになった。
製造品出荷額等は製造業の企業・事業所が素材や製品を出荷した製造品出荷額に加工賃収入額、修理料収入額などを合計した値。2020年までは従業員4人以上の事業所を対象としていた。2021年から調査方法が変わり、全事業所が対象となった。
いわき市の過去5年間の製造品出荷額等の推移は【表】の通り。調査方法を異なるため単純比較はできないが、2020年の約8853億円に比べて約497億円(5・6%)増えた。化学工業と情報通信機械器具製造業、鉄鋼業が増加した。2020年は仙台市を上回り、東北でトップだった。
いわき市産業みらい課は「調査方法が変わり、単純比較はできない」とした上で新型コロナウイルス感染拡大の影響が落ち着き、経済活動がコロナ禍前に戻りつつあることが増加の要因とみている。