〝自転車合宿の聖地〟高まる認知度 福島県いわき市 新潟大が練習
いわき市で合宿している新潟大自転車競技部
2024/02/25 09:15
自転車による交流人口拡大に取り組む福島県いわき地方振興局の合宿誘致事業で、新潟県の新潟大自転車競技部は23日から25日まで、いわき市のいわき新舞子ハイツを拠点に練習している。大学自転車部の合宿を市内で初めて受け入れた2022(令和4)年11月以降、日本大、日本体育大、明治大、東京大、新潟食料農業大に次いで6校目となり、〝合宿の聖地〟としての認知度が高まってきた。
新潟大の合宿に参加しているのは権瓶修也監督と部員4人で、初日は海岸線を走った。2日目以降は山沿いのコースを取り入れ、基礎体力づくりのため計400キロを走る計画だ。
権瓶監督は「コースや気候など最適な環境が整っている。走り込んでじっくり調整できる」と評価。いわき市出身の鈴木雄大主将(3年)は「新潟ではこの時期、室内中心の練習になるので、海沿いを走れて気持ち良かった。後輩に古里の環境の素晴らしさを伝えたい」と語った。
いわき地方振興局は温暖な気候や首都圏から近い立地、サイクリングロード「いわき七浜海道」などの練習環境が整っている点をアピールし、自転車合宿の誘致につなげている。今後は3月末までに首都圏の強豪など数校が市内での合宿を予定している。