150年の歩みと誇り 心に刻む 八沢小の閉校記念式典 福島県南相馬市

 

八沢小での思い出を劇で披露する児童

 

2024/03/04 17:00

 

 福島県南相馬市鹿島区の八沢小の閉校記念式典は2日、鹿島区生涯学習センターさくらホールで行われ、児童や教職員、地元住民が150年の歩みと誇りを心に刻んだ。

 八沢小の全校生による劇が披露された。「八沢の輝きを未来へ」と題し、大人になった児童たちが小学校時代を思い出す―との設定で、同校での体験を振り返った。閉校に当たって学校や地域の歴史、文化を学んだことを踏まえ「学校がなくなっても八沢地区の一員であることは変わらない。私たちが未来をつくっていく」とのメッセージを伝えた。

 式典では実行委員長の百田尊道PTA会長、佐々木徹校長があいさつした。児童を代表し岡本玲奈さん(5年)と百田律月さん(6年)が「閉校しても思い出は宝物として心の中に残っている」「別れは出会いのきっかけととらえ、感謝を胸に前に進んでいく」と発表した。

 元校長の高橋恵子さん、卒業生の増田康弘さん、今野日香梨さんが思い出の言葉を述べた。

 最後に校歌を出席者全員で合唱した。

 八沢小は1873(明治6)年、屋形小として開校した。児童数の減少に伴い、今年4月に鹿島小と統合し、150年の歴史に幕を下ろす。

 

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