高校生や大学生「できること」議論 福島県富岡町で震災・原発事故を学ぶイベント

 

「未来」をテーマにディスカッションする参加者

 

2024/03/07 17:00

 

 若い世代向けに東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を学ぶイベントは5日、福島県富岡町で開かれた。震災当時は幼かった高校生や大学生約20人が、当時の状況や復興の歩みに理解を深めた。

 参加者はとみおかアーカイブ・ミュージアムを訪れ、津波で被災したパトカーなどの展示物を見学した。町文化交流センター「学びの森」では、NPO法人富岡町3・11を語る会の青木淑子代表から震災発生時の町の状況などについて説明を受けた。青木代表は震災と原発事故の記憶があるかないかは関係ないとし、「町の復興の道筋を一緒に考えていけたら」と話した。

 「未来」をテーマにしたディスカッションでは、自分の住む地域で今の自分たちにできることや、なりたい社会人像を議論した。「ボランティアに参加し、地域について知ることが重要だ」などの意見が上がった。

 イベントは大学生でつくるNPO法人ドットジェイピーの主催。同様のイベントを岩手、宮城両県でも開催した。

 

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