最後の卒業生、校舎に別れ いわきの入遠野中 福島県内公立中で卒業式

 

下級生や教職員の見送りを受けた後、担任と握手を交わす入遠野中最後の卒業生=いわき市

 

2024/03/14 09:34

 

 福島県内の公立中学校200校、義務教育学校7校の卒業式は13日、各校で行われ、計1万4696人の生徒が学びやを巣立った。

 いわき市の入遠野中は市内の上遠野中と統合し4月から遠野中となるため、今年度で閉校する。最後の卒業生6人が式に臨み、恩師や仲間、慣れ親しんだ校舎との別れを惜しみながら新たな一歩を踏み出した。

 式では佐川綾子校長が地域伝統の「遠野和紙」で作られた卒業証書を手渡し「古里で学んだことを誇りとし、輝かしい未来に向けて力強く、誇り高く歩んでほしい」と式辞。卒業生代表の山口稜太さん(15)が涙ながらに感謝を伝え、「入遠野中で過ごした日々は大きな財産であり心の古里。夢に向かって前に進んでいく」と誓った。

 上遠野、入遠野の両中学校以外には、白河市の五箇、会津若松市の湊、会津美里町の本郷、いわき市の桶売と小白井、休校中のいわき市の川前の各中学校が廃止・統合される。

 県内のほとんどの公立小学校の卒業式は、22日に各校で行われる。

 

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