「請戸もの」ロゴマーク作成 福島県浪江町、海の幸のPR強化

 

ロゴマークを披露する吉田町長(左)と遠藤さん

 

2024/03/24 09:44

 

 福島県浪江町は町内の請戸漁港で水揚げされた海産物「請戸もの」のPRに向け、二つのロゴマークを作成した。新年度から活用し、地元の海の幸のおいしさや、安全性を広く伝える取り組みを強化する。23日、町内のホテル「双葉の杜」でお披露目会を開いた。

 公募で全国から集まった66作品の中から最優秀作品と優秀作品を選んだ。最優秀作品にはペンネーム「まるめがね」さん(浪江町、女性)のデザインが選ばれた。請戸の海で水揚げされる豊富な魚、復興へと歩みを進める元気な姿を「請戸もの」の文字で表現した。

 優秀作品は福島市の会社員遠藤章子さん(39)によるデザイン。エイやトラフグなどの親しみやすいイラストをちりばめた。

 お披露目会には国や県、漁業関係者ら約40人が参加し、まるめがねさんが「請戸の漁業振興につながってほしい」とコメントを寄せた。遠藤さんは「請戸ものが世界中に広まるよう願っている」とあいさつし、吉田栄光町長は「水産関係者と連携し、請戸もののさらなるPRに努める」と決意を示した。

 町や相馬双葉漁協請戸地区は市場での販売や食のイベントなどで二つのロゴマークを使用する。

 請戸の海は「グリーンブルー」と呼ばれる。親潮と黒潮がぶつかり合う潮目に栄養豊富なプランクトンが集まり、請戸ものは市場で高い評価を得ている。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生前まで約100隻の漁船が漁協に所属していたが、現在は29隻に減少している。

 

関連記事

ページ上部へ戻る