富岡魂で気迫のプレーを 五輪出場選手に熱い声援 福島県富岡町

 

応援フラッグを前に、意気込む(前列右から)小林、保木、大堀、東野、渡辺の各選手

 

2024/07/04 17:25

 

 福島県富岡町総合体育館で3日に開かれた「2024パリオリンピックバドミントン競技壮行会」では五輪出場選手として凱旋(がいせん)した町ゆかりの5選手に町内外から集まった約700人の来場者と関係者が熱い声援を届けた。5選手は福島への思いを胸にパリでの活躍を誓っていた。

 双葉郡から巣立った五輪選手を応援する「双葉のオリンピック選手を支援する会」と町、富岡高同窓会が初開催した。主催者を代表して支援する会の青木淑子会長が「あの日まかれた種は雄々しく育った。見てくれこの富岡魂。応援することで心一つに前を向ける。5人に敬意と感謝を送り、応援し続ける」と激励した。山本育男町長が「富岡魂で暴れまくってほしい」と話し、北村清士県スポーツ協会長があいさつした。

 ふたば未来学園の生徒や富岡小・中の児童生徒が5選手にメッセージ入りの応援フラッグを送った。富岡高同窓会から花束と名前入りのタオル、ふたば未来学園バドミントン部からぬいぐるみ、県・相双バドミントン協会や町から激励金が送られた。

 5選手が町の思い出を振り返りながら五輪への意気込みを述べた。渡辺勇大選手は「寮から町体育館まで来る坂道の多さを思い出した。精いっぱいプレーして金メダルを持って帰ってスピーチする」と約束。東野有紗選手は「先生に怒られながら練習に取り組んで今がある。幼なじみのような5人で金を持って富岡に帰りたい」と意気込んだ。

 大堀彩選手は「富岡で仲間に恵まれ、バドの土台を学んだ。結果を求められる厳しさの中、踏みとどまれたのは県民の存在大きい。コートから恩を返したい」と述べた。保木卓朗選手は「震災以来、初めて富岡に戻った。支えられた感謝が大きい。集大成として気迫あるプレーでメダルを目指す」、小林優吾選手は「町民の支えがあって今がある。富岡魂は絆、団結力。支えれらた恩返ししたい」と意気込んだ。

 チアダンスや太鼓の演奏、会場一体となってエールを5人に送った。

 

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