福島県大熊町の街並み、絵にスケッチとして記録 神戸市の建築士・曺弘利さん 「歴史つなぎ記憶継承に役立てて」

 

島副町長に贈呈した絵を解説する曺さん(左)

 

2024/07/11 18:30

 

 被災地の絵を描いている神戸市の建築士曺弘利(チョ・ホンリ)さん(70)は、大熊町の街並みを絵にスケッチとして記録した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向けて新たなまちづくりが進み、町の風景が変わりつつある中、「町の歴史をつなぎ、記憶の継承に役立ててほしい」と願う。10日、絵を町に寄贈した。

 曺さんは韓国出身で、阪神大震災で被災した。その後、各地の被災地で復興支援に取り組んでいる。

 2020(令和2)年ごろから定期的に町内を巡って描いた。「大熊町の記憶」と題し、JR大野駅や、原発事故により閉店した駅前商店街などを書き残した。ペンや水彩の絵の具を使い、町の姿をありのままに表現した。

 曺さんが町役場本庁舎を訪れ、島和広副町長に原画7枚を手渡した。町は絵の有効な活用方法を検討する。

 曺さんは今後も大熊の風景を描き続け、1冊の冊子にまとめる予定。大学生と協力し、ジオラマを作成して地域の風景を残す取り組みも計画している。

 

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