福島県浜通りの浜街道の計2・7㌔開通 楢葉町の井出工区と波倉工区

 

開通を祝う井出副知事(前列右から3人目)ら関係者=楢葉町波倉

 

2022/12/04 09:35

 

 福島県浜通りの沿岸部を縦断する県道広野小高線(通称・浜街道)の楢葉町の井出工区(1㌔)と波倉工区(1・7㌔)の計2・7㌔が3日開通した。広野町から東京電力福島第2原発周辺まで結ばれた。国道6号や常磐自動車道の朝夕の交通渋滞緩和、復興の加速化、観光振興につながる。

 3日、開通式が楢葉町の波倉工区で行われた。井出孝利副知事があいさつし、松本幸英楢葉町長、渡辺義信県議会議長が祝辞を述べた。関係者がテープカットとくす玉割りを行った。ならは天神太鼓うしお会が勇壮な演奏を披露し、開通を祝った。通り初めも行われた。

 県道広野小高線は、広野町を起点に南相馬市小高区までの幹線道路で全長約55㌔。このうち、広野町から富岡町までの区間(17・2㌔)は1997(平成9)年度に事業に着手した。東日本大震災の津波で被害を受けた地域の復興を支援する道路として整備が進んでいる。

 

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