全日本スポーツウエルネス吹矢選手権「6メートル男子の部」初V 福島県の相馬市産業部長・伊東充幸さん
全国大会初出場で優勝した伊東さん
2024/12/02 16:18
福島県相馬市産業部長の伊東充幸さん(55)=県スポーツウエルネス吹矢協会ポラリス相馬支部=が全日本スポーツウエルネス吹矢選手権大会6メートル男子の部で初優勝した。「信じられない気持ちだが、目標に届きうれしい」と喜んでいる。
大会は11月12日に東京都で開かれ、北海道から九州地方までの約500人が出場した。予選の後、決勝トーナメントで優勝を争った。伊東さんは決勝戦で千葉県の選手と対戦し、33―31で勝利し栄冠を勝ち取った。
市役所職員として働く傍ら、県猟友会相馬支部や市鳥獣被害対策実施隊のメンバーとして地域のために活動している。毎朝30キロを回り、わなを確認するのが日課だ。昨年12月に新聞記事を読んでスポーツウエルネス吹矢の存在を知り、興味を持った。ポラリス相馬支部の板倉素子支部長の誘いで、吹き矢の世界に飛び込んだ。1月から週に1回の練習で技術を磨いた。
競技を始めて10カ月での快挙。「獲物も的も、集中して狙うのが似ている」と、銃の扱いに慣れていることが上達につながったと分析する。安定感を出すため400グラムの重めの筒を使い、高い命中精度を誇っている。
来年は8メートルの部での優勝を狙う。距離が増し難易度は上がるが、強く息を吹いても狙いがぶれないフォーム作りに挑戦している。「今後もできる限り吹き矢を続けていきたい」と情熱を燃やしている。