【相双この一年】復興サイクルロードレース初開催 相馬市で宿泊施設の再開進む

 

9月に開催された「ツール・ド・ふくしま」。新地町が初日のゴール、2日目のスタート地になった

 

2024/12/26 19:30

 

 2度の福島県沖地震で被害を受けた福島県相馬市の宿泊施設の再開が進んだ。JR相馬駅前の相馬ステーションホテルは解体を経て、3月に再オープンした。松川浦に臨む旅館いさみやは8月、建て替えして生まれ変わった。浜焼きや松川浦周遊、ピザ作りなどのアトラクションを充実させた。宿泊施設の再開で、観光客やビジネス客の受け入れ態勢が整備されている。

 2月、「松川造船」が全焼した。漁船の造船や修理を請け負う、市内の唯一の造船所として漁業の復興に貢献していた。国や県、相馬双葉漁協などの補助が固まり、来年3月末の工場建設の完了、4月の本格稼働を目指すことが決まった。

 新地町は8月、新地、駒ケ嶺、福田の3村が合併して70年を迎えた。町は音楽公演、アート作品や縄文土器の展示会、記念式典を催した。町民が町の魅力を再確認し、先人の発展に対する尽力に感謝した。

 昨年は豪雨の影響で中止となった、福島復興サイクルロードレースシリーズ「ツール・ド・ふくしま2024」が9月に初めて開催された。新地町の釣師防災緑地公園は初日のゴール、2日目のスタート地点となった。

 

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