「ぼうさい甲子園」で奨励賞 福島県いわき市の好間中 3年連続3度目の受賞

 

普段から防災意識を持つ大切さを語った紺野さん(右)と梅村さん

 

2025/01/20 17:00

 

 兵庫県などが主催する「ぼうさい甲子園」で、福島県いわき市の好間中が奨励賞に選ばれた。受賞は3年連続3度目。生徒らは16日、市役所で内田広之市長と懇談し、これまでの取り組みの内容や、普段から防災意識を持つ大切さを語った。

 同校は2019(令和元)年10月の台風で地域が甚大な被害を受けたのを踏まえ、総合的な学習の時間を活用して防災学習に取り組んできた。1年生は防災ハンドブック、2年生は地区防災マップ、3年生は避難所開設マニュアルをそれぞれ作成。市内の福祉事業者や自主防災組織などとも連携しながら、自助・共助・公助の重要性を学んできた。

 16日は、いずれも1年生の紺野悠賀さんと梅村弥生さんが活動の成果を発表した。紺野さんは防災ハンドブックの作成を振り返り、「日ごろから正確な情報を集め、災害に備えることが大切だ」と強調した。梅村さんは家族と話し合った避難行動について紹介し、「事前に準備を進めておく大切さを実感した」と語った。

 内田市長は「皆さんの活動は幅広い世代に防災意識を持ってもらう上で大きな意味がある。もっと広く発信してほしい」と述べた。

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