会員増で高齢者などの見守り体制強化 いわきあんしんネット連絡会(福島県いわき市)

あいさつする荒川会長
2025/02/05 16:01
福島県いわき市のいわき見守りあんしんネット連絡会の会員による2023(令和5)年度の通報件数は370件で前年度から30件増えて過去最高だった。市は会員の増加などにより、見守り体制が構築されてきたことが増加の要因とみている。市文化センターで開いた連絡会の会合で市が示した。
市によると、通報は高齢者関連が366件、障害者関連が3件、その他1件。具体的な内容は、認知症の疑いなど高齢者の健康状態に関する相談や安否確認、詐欺被害の情報提供などがあった。
連絡会が発足した2017(平成29)年に68団体だった会員数は徐々に増加し、今月1月20日時点で96団体となっている。市保健福祉課の担当者は「会員の増加に伴って高齢者らを見守る意識が広まり、それが情報提供数として現れているのではないか」としている。
会長を務める荒川正勝市社会福祉協議会長は会合の冒頭で「会員相互の連携を強め、地域の見守り体制のさらなる強化につなげていこう」と呼びかけた。