安波祭、復興願い「請戸の田植踊」奉納 福島県浪江町の苕野神社

苕野神社境内で奉納された「請戸の田植踊」
2025/02/17 10:59
福島県浪江町請戸地区の苕野(くさの)神社で16日、伝統行事「安波(あんば)祭」が催された。神楽や「請戸の田植踊」が奉納され、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興や豊漁、豊作を願った。
氏子や関係者、住民ら約百人が集まった。田村貴正宮司らが神事を行った。神楽芸能保存会の8人が神楽を、請戸芸能保存会の6歳から60代まで12人が「請戸の田植踊」を披露した。踊り手の多くが町外、県外から参加しているといい、力強く鮮やかな踊り手の姿に来場者が拍手を送った。
苕野神社は震災の津波で被災し、当時の宮司らが犠牲になった。神社の社殿は昨年再建された。祭りは本来、みこしが町内を練り歩き、担ぎ手と共に海に入って漁業の安全を祈願するが震災後は行われていない。田村宮司は、祭りの本来の姿を取り戻すことを目標に続けたいとし「震災後も仮設住宅などで継続しながら今日を迎えられたのは、住民の思いがあってのことだ」と感謝した。