「3・11メモリアルイベント2025」始まる 東日本大震災・原子力災害伝承館(福島県双葉町) 11日まで

未曽有の災害の記憶や教訓を後世につないでいく重要性を語る川崎さん、宗像さん(右)
2025/03/09 09:48

未曽有の災害の記憶や教訓を後世につないでいく重要性を語る(右から)宗像さん、川崎さん
福島県の「3・11メモリアルイベント2025」は8日、福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で始まった。11日まで。初日は震災の伝承活動を続ける若者2人によるトークセッションが催され、未曽有の災害の記憶や教訓を後世につないでいく重要性を語った。
「若い世代が考える震災伝承」をテーマに、岩手県釜石市のいのちをつなぐ未来館の川崎杏樹さんと、福島県富岡町3・11を語る会の宗像涼さんが登壇した。川崎さんは釜石東中2年の時に被災し、津波から逃れるため必死に高台へ走った当時の状況を振り返った。学校で学びを重ねていた防災学習が生きたとし、「災害に備えていれば助かることができる」と強調した。
震災発生当時、富岡二小6年だった宗像さんは東京電力福島第1原発事故により郡山市で避難生活を送った経験を紹介。町の力になるため語り部活動に励む中、震災を知らない世代に体験談をどう伝えていくのかが課題だと述べた。「複合災害と向き合い、復興につなげていくためにこれからも語り続ける」と決意した。
復興の歩みを学ぶバスツアーも催され、県内外の参加者約20人が浪江町の震災遺構「請戸小」や大平山霊園などを巡った。
9日は語り部の講話を実施。11日は双葉町出身の箏奏者大川義秋さんの演奏などを繰り広げる。午後6時から追悼の意を込めた花火を打ち上げる。