14年ぶりに復活、町元気に よさこいチーム「とみおかワッセ」 4月の桜まつりでの演舞披露 福島県富岡町

桜まつりでの披露を目指して練習する「とみおかワッセ」メンバー
2025/03/11 09:48
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生で解散に追い込まれた福島県富岡町のよさこいチーム「とみおかWASSE(ワッセ)」が14年ぶりに復活した。4月に町内で開かれる桜まつりでの演舞披露を目指して練習を重ねている。代表の平良克人さん(58)は「少しでも町を元気にしたい」と意気込んでいる。
ワッセは、町商工会青年部が主導し1999(平成11年)に結成した「富岡踊り隊」を基にできた団体。全国からよさこいチームが集まる町のイベント「さくらYOSAKOI」に出演するなどして地域を盛り上げてきた。震災と原発事故前には子どもから大人まで約50人が所属していた。原発事故で避難を余儀なくされ、メンバーは散り散りに。震災発生から半年後、福島県郡山市でのイベント出演を最後に解散した。
平良さんは「いつの日か再び活動を」との思いをずっと抱いてきた。月日が流れ、町には子どもたちの姿が徐々に戻ってきた。昨年夏からよさこいの体験会を開くなどしてメンバーを募ったところ、富岡小・中や川内小中学園から8人が集まった。今年1月に再結成を実現した。
平良さんと妻ゆかりさん(58)、次男の柚太さん(23)・瞳さん(23)夫婦の4人で指導する。再結成に当たり、かつてワッセに関わっていた先輩から「やるなら中途半端じゃダメだ」と激励を受けた。週に2度ほどの練習は熱を帯びる。子どもたちは徐々に上達してきた。平良さんは「子どもたちが活動する場所、機会としての役割も果たしたい。かつてのワッセのように人のつながりを生み、町の魅力になればうれしい」と願う。
メンバーの森夏海さん(14)=富岡中2年=は、思い切り声を出して踊るよさこいの魅力に取りつかれている。「ワッセは自分らしさを発揮できる場。演舞を通してみなさんに元気を届けたい」と話している。