福島県広野町の県道沿いに桜を植え10年 「高倉地区道路愛護会」 帰還後の地域景観改善に尽力

桜の植栽活動の継続を誓う北郷さん
2025/03/27 18:00
福島県広野町などの有志7人による「高倉地区道路愛護会」は同町折木字高倉の県道沿いに桜を植える取り組みを続けている。2015(平成27)年4月の活動開始から10年。会長の北郷昌市さん(77)は「人々が心穏やかに過ごせる地域にしたい」と決意を新たにしている。
北郷さんは東京電力福島第1原発事故により、いわき市に避難した。帰還した際、自宅がある高倉地区では雑草が生い茂り、捨てられたごみが散乱していた。地域の景観を改善しようと、有志とともに桜の植栽に取り組んできた。
県の許可を受け、これまでに県道沿いの約500メートルの区間に河津桜や陽光桜の苗木計53本を植えた。草刈りや施肥も続けている。訪れた人に楽しんでもらおうと、今年はわらや古着を使って手作りした、かかし5体も設置した。
北郷さんは咲き誇る河津桜を見つめ、「今後も若い人たちと力を合わせ、活動を続けていく」とほほ笑んだ。