福島県双葉町、大規模運動公園整備へ 沿岸部の中野地区 2027年度にも造成工事に着手へ

 

2025/04/24 10:11

 

 福島県双葉町は沿岸部の中野地区に大規模な運動公園を整備する方針を固めた。体を動かすための遊具や旧誼が楽しめる広場などを整備し、にぎわい創出の拠点とする。2027(令和9)年度にも造成工事に着手し、早期の完成・開園を目指す。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、町に町営公園が新設されるのは初めて。23日、町への取材で分かった。

 町が「アクティビティエリア」と位置付ける約15ヘクタールの敷地に新設する。名称は「双葉運動公園(仮称)」。町内では外で遊べる場所が限られていることから、子ども向け遊具やバーベキュー場を設けて家族で過ごせる空間とする。イベントを催せる多目的広場も配置する方針。課題となっている町民の健康増進にもつなげる。

 整備予定地は町産業交流センターや県が建設を進めている県復興祈念公園に隣接している。海沿いに面している利点も生かし、町は町内外から幅広い世代が訪れる場所を目指していく。今後、住民からの意見も聴きながら、詳細な機能を詰める。

 町復興推進課は「帰還者や移住者の増加にもつなげていく。多くの人が集える公園になるよう整備していきたい」としている。

 

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